「じゃぁ、あの空いている席に」 「はい」 オヤジに指差された空席へと移動する。 その間、様々な視線を感じたけど、まだその真意はよくわからないので無視して歩いた。 あたしは男の人が苦手だ。 苦手というより、むしろ嫌いだ。 理由は2つ。 両方とも、過去に経験した男性関連の出来事が原因なんだけど。