シーーーーーーン…。







一瞬で部屋の中が静まり返った。



十中八九、いや、確実にあたしが原因だろう。






「ご、ごめんなさ……」




「へぇ。お前、見かけによらず中々神経図太いじゃねぇか」






……へ?




い、今この人が言ったの?



あたしは、さっきまでの紳士的の雰囲気の一切なくなったボスを見て絶句する。






「俺を誰だと思ってる」





途端、無表情になったその人は、あたしを睨むように見つめた。