「ここだよー。紗雪ちゃん」 霧生がにこりと笑って言った。 光と霧生について来て、やって来た場所。 それは確かに図書室の中だった。 中だったけど……。 ある奥の1つの本棚が、秘密の地下室への隠し通路になっているとは思いもしなかった。 どんなカラクリになっているのか予想すらつかないけど、そこはあえて放っておこう。 「ささ。入ってぇ?」 光が隠し通路の先の扉を開けてくれた。 あたしを奥へと促す。 あたしは言われるがままに、その部屋へと足を踏み入れた。