ま、魔法少女か…?


いやいや、マンガの読みすぎだ。




あたしは「な、何でもない…」あえて何も突っ込まずに首を振った。





「っていうか今のオミじゃんっ!何で2人が一緒にいるのぉ?」



「オミ…?」



「保高雅臣!自己紹介されなかったぁ?」




あ、そうだった。


そういえば、2人は知り合いなんだっけ…。




保高先輩が自分で、この子からあたしの存在を知ったって言ってたわけだし…。




そんなことを考えていると、葛城さんが突如、「稟の奴…」低い声で愚痴るように小さく呟いた。




稟……?



そういえば、さっき葛城さんに追いかけられた時に電話してた相手…。“リン”とか“ナツメ”とか言ってた気が、しなくもない…。