【喫煙所】



「なぁーにしてんの?紗雪ぃ」


「あ、光」



数日後。



あたしは今日も、校正会室手前の図書室の一角で、意見書の確認作業を行っていた。





総也と稟の転校騒動がようやく落ち着き始めて……。




「おっはよーさん♪」


「……どうも」




今朝、ふたり仲良く(?)、校正会室に霧生兄弟が姿を現した。



そんな、放課後。


あたしは以前、依頼されていた喫煙所の設置の件について、保留で預かっていたそれを認可することに決めたのだ。



梶先輩やオミ先輩にも許可を得て、いざ、その目印となる看板を手作りしている最中だった。