ガラララ…。
そんなことを思っていると、それに続けて入って来たのはオミ先輩だった。
「よう、2人とも。今ではすっかり仲も戻ったみたいだな」
あたしと一緒に仕事をする光の姿を見て、安心したように微笑んで言った。
「まぁね~♪元通り、ラブラブだから邪魔しないでよねぇ♪」
「はは。しないしない。でも、お前も水瀬さんに彼氏ができたときには、邪魔するなよ?」
「なっ…!さ、紗雪に彼氏ぃぃいい!?認めないしっ!!」
光はオミ先輩に強く言い返して、顔面蒼白であたしへと振り返った。
「紗雪に彼氏なんてできないよね!?ねぇ?」
「で、できないできない。あたしが男嫌いなのは光も知ってるじゃん」
「でも最近慣れてきてるでしょっ?この前クラスの男子と普通に話してるの見たよ!」
「あ、あれはちょっと質問を受けたから答えただけで…」
光ってば、何でそんなに本気になって心配してるんだか…。
あたしに彼氏なんて、できるわけないのに。
「大丈夫だよ。絶対有り得ないから」
「ほんとぉ?紗雪はこれからもずぅーっと、光のものなんだよね?」
「う、うーん…」
光のものになった覚えはないけど…。
でも、そういうことにしておかないと、ここで泣きわめかれても大変だ。
