けど、その動きはあたしに触れる直前で止まる。




「ど、どうしたの?」



抱き着かれる気満々で構えていたあたしには、寸で止められた意味がいまいちわからなかった。





「だ、だってその、光は男の子だから、触ったら嫌かなって思って…」



「い、今の光は女の子っていう認識だからいいの!」



「ほんと…?わぁーいっ!!」




あたしがそう言うと、嬉しそうに頬を赤らめて、ギュッとあたしを抱きしめる光。



その華奢な身体からは、やっぱりとてもじゃないけど男の子には見えない。


だけど光は男の子。






あたしの、人生初めての、男の子の友達。