それからいつもの超絶可愛い恰好で光が戻ってきたのは、朝礼も終わって、1限目も終わった後の休み時間だった。




「おっまたせぇ♪」




いつものキラキラお姫様メイクで再登場した光に、クラスの女の子たちからはブーイングの嵐。


男の子たちは、ショートヘアでも劇的に可愛い光を見て、息をのんでいた。




「さぁーゆきぃ♪」


「わっ…。光!制服男子のも女子のもどっちも持ってるの?」


「まぁーねぇ♪女の子のは光用に発注して貰ったのぉ♪」



またいつものようにアクセサリーをじゃらじゃらつけて、ヘアアクセで流行りのモデルさんのようなオーラをちりばめて。




「本当に、可愛いね……」


「んんー?そぉーお?まぁ、よく言われるーっ♪」



あぁ、光だ…。



そっか。今までの光がいなくなったわけではないんだよね。



今日あたしは2人の光を知ったけど、それはどっちも光であることに変わりはなくて、2人とも、あたしを友達だって笑ってくれる大切な人で。




「光、これからもその、よろしくね…?」


「……紗雪ぃ…」



光は目を潤ませて、いつものクセであたしに抱き着こうとした。