とりあえず、日が暮れる前に仕事を終わらせなくちゃ。



終わらなくても明日朝から円滑に始められるように整理しておかないとな。




あたしは硬いコンクリートの地面から腰を上げて立ち上がる。



そういえば、鍵は稟が持ってるんだっけ。あたし、閉められないけど、開けたままでいいのかなぁ。



まぁ、仕方ないよね。




あたしは黙って屋上を後にする。


それから人気の少ない廊下を通って図書室へ向かった。




光とはまだ上手く顔を合わせられない気がするけど…。


ケータイも今日は仕方ない、かな。




今日はもう意見書を片付けた後、帰ろう…。