お、オミ先輩…っ!!



やっぱりあたしの救世主だ。




涙ぐむ視界を腕でこすって、「はいっ」元気よく返事する。





「だけどね。そう。問題は時間なんだよ。俺たちも暇じゃないからね。こんな風にゆっくりできる時間も限られているから、そういうものを設置するとなると、そういった休憩の時間は全て奪われてしまうだろうね」



「ま、マジ…?」


「うっそぉ……」




オミ先輩の言葉に、総也と光が揃って絶句する。




「意見書を確認するのと同時に、それに応えていかなければいけない。設置するだけじゃその意味がないだろ?そういった時間も作らなければならないとなると…。行事がない間はまだ余裕があるけど、これから夏に入るから、色々とイベントも増えるよね。かなりハードスケジュールになることは間違いないよ」



「ひ、光…。お休みがないのはやだぁ…」


「う、うーん、俺もそれはキツいかも」




あぁ…。うーん……。


ど、どうしよう。皆、このままじゃやる気を失っちゃうよ。




「棗は、どう思うんだ?」



そこでオミ先輩が1人用ソファに腰掛けたままの梶先輩に聞いた。