廊下は3階の突き当りで終わっていた。
4階があるみたいだけど、“立ち入り禁止”の古いテープが貼ってある。
「道、間違えちゃったのかなぁ」
窓の外から、大きな月があたしを見てる。
ガラララ
すると、その窓の向かいにあった教室のドアが、突然ゆっくりと開き始めた。
かなり古くなっているみたいだから、風で開いたのかな…?
衝動的にそのドアに近寄ってみる。
教室はさっき入った2年1組の部屋と何ら変わりない。
だけど1つだけ、奥の端から2番目の机の上に、1枚のプリントがのっていた。
「……?」
気になってその机まで向かうと、
その、直後。
ガラララ!!!
……ガチャンっ!!!!!
「えっ!?」
さっきまで開いていた教室のドアが勢いよく閉まった。
