《えーとぉ♪皆には校正会のビーチバレー対決、楽しみにさせてたのに、ほんとごめんねぇ?その代わりにこのきもだめし大会!ぜひぜひっ、楽しんでねぇ☆》




広場へ向かうと、簡易ステージの上からマイクを通して生徒たちにアナウンスしている光がいた。



集まった生徒たちは皆、きもだめしというドキドキなイベントに胸を躍らせてそわそわしている。




誰と回るとか、どこを回るとか……。


青春、だなぁ。




「廃校なんて、すっごくそれっぽい~♪」


「さゆ、テンション高くね。マジでそういうの好きなんだな」


「ま、まぁね」




1人でうきうきしてるところをきっちり隣の総也に見られてしまった。


ちょっと恥ずかしい。





《皆、組む相手はそれぞれ自由だから、男子は女子に!女子は男子に!好きな相手をとことん誘っちゃってぇ♪校正会役員と組みたい人は、光に言ってきてね!人数が多い時はくじ引きにするからぁ♪あ、会長と紗雪は例外でぇす♪》




「お、よかったじゃん。さゆが知らない男と組むことはないみたいだぜ」


「う、うん」



一緒に光の放送したルールを聞いていた総也にそう言われて一安心、だけど…。



逆に、そうなるってことは……。