しかし……。 カスッ―――!! え? 「あ」 あたしの心の中と重なるように、後ろから総也のそんな声が聞こえた。 すーー……。ボールがあたしをスルーして落ちていく。 ………。 ………あ、あ…。 辺りが一瞬だけ、静まり返った。 この空気が、凄く痛い気がしてならない。 その時だった。