オミ先輩のペア相手も、現役のバレーボール部員らしい。 そんな、アリ…!? またスパイクが飛んでくる。 さっきのオミ先輩よりも力強さはないけど、スピードはかなりのものだった。 総也がそれを上手く受け止めて、ボールを高く上げた。 「紗雪ちゃん!」 「え?」 今度はあたしにスパイクを打てと…!? 嘘っ…!! 高く舞い上がったボールは、一気にあたしのもとへ落ちてくる。 や、やるしかない…! あたしは今まで何度も近くで見てきた総也のスパイクを見よう見まねで打ち込んだ。