「稟と区別がつくように名前で呼んでるだけだし」


「ツンデレー!いいねいいねぇ」




はぁ…。


もうこの人には何言っても無駄だ。




そもそも一体、いつここに現れたんだか。


さっきまではどこにも見当たらなかったのに。





「いつの間に現れたの、って顔してるねー。いやいや、俺はね?もうすぐ試合だから紗雪ちゃんを探しに来たのよー。俺らのクラスのもう2つのペアは既に敗退してるからねー」




えぇぇー!!



あたしたちのクラスで残ってるのって、もうあたしと総也のペアだけ!?




せ、責任重大…。




「1つは2回戦までいったんだけど、さっき見てきたら負けちゃってた」


「そうなんだ…」


「だから俺らが頑張るっきゃないじゃん?」




と言われても…。



あたしはほとんど動いてないし。


い、いや、次こそは絶対活躍する!




あたしは「そうだね!」総也に元気よく頷いて、同時に大量のプレゼントを持つのを手伝ってもらいながら、校正会ロッジまでプレゼントを運んだ。