く、クラス対抗、ビーチバレー!??




聞いてない!聞いてないよ、そのイベント!!





あたしが慌ててテントへと振り返ると、頭を抱えたオミ先輩と、未だに冷めた珈琲と和菓子を愉しむ梶先輩。



「あ~ぁ」慣れたような呆れたような表情でため息をつく総也がいた。






「光の悪い癖がまた始まったか…」



「オミ先輩?光の悪い癖って…」



「たまにこうしてテンションが上がってる日は、棗の許可なしに勝手に突っ走るところがあるんだよ」





苦笑を浮かべつつ、「もう慣れたけどね」なんて呟くオミ先輩は、もう見るからに保護者そのものだ。





「こうなると、やるしかないね。クラス対抗ビーチバレー。ね?棗」



「……ああ」




えぇぇ…!?



トップの2人が承認しちゃったってことは……。



どうやら本当にやるみたいだ。






クラス対抗、ビーチバレー大会。