誰も、責めることは出来ない。

あの子の気持ちも、少しは分かるから。


それに、気付いてあげられなかった自分も悪い。


だけど、2人はもう終わったんだ。


お金は全部返した。

これ以上、借りはない。


あたしも、全てに決着をつけた。

そして、自分に正直になると決めたんだ。




「勝手にアドレス変えてさよならした時、もう2度と逢わないと決めた。
離れたら、忘れられると思ったから」




あたしは、全てを正直に話し出した。


それを、勇人くんは手を握ったまま、じっと聞いていた。