沙希さんの言葉が気になり、その場でボーッと突っ立ってしまった。




「ごめん、お待たせ。
どうしたの?」




そんなあたしに、藤井くんが声をかける。


そして、ボーッとしているあたしを不思議そうに見る。




「あ、何でもないよ」




それに、あたしは首を振る。


重荷なんて、感じていない。


だけど、あたしの何を見て沙希さんは言ったのだろう。



そう気になりつつも、藤井くんと会社を後にした。




「さてと、何から話そうかな」




カフェに入り、ちょっとしたご飯を頼んだ。


それから、一息ついたところで藤井くんが言った。