「こーら、当の本人である朝井さんをほっといて、話しを進めない」




沙希さんが見兼ねて、あたしの代わりに言ってくれた。




「あ、ごめん」




2人もすぐに気付いて謝って来る。


謝られても、ちょっと困る。


いくら話しをしたって、答えは出ない。


今誰を好きか、自分自身が分かっていないのだから。




「俺らは、待つよ。
誰かを選ぶまで、好きでいるから」




青山さんが、優しく言った。


藤井くんも、告白して来た時に待つと言ってくれた。


それが良いことなのか、悪いことなのか、判断は出来ない。