それ以前に、勇人くんが相手にならないことぐらい分かる。 特別、誰かに向けて言った言葉ではないのだろうか。 「とりあえず、気長に待つから。 仕事は、今まで通り普通にしよう。 それで気まずくなるとか嫌だし」 「うん、分かった」 あたしは、こくりと頷きながら言った。 告白には、本当に驚いた。 でも、これはチャンスかもしれない。 前に進むためのチャンス。 彼女の電話で、まだ付き合っているのが分かった。 だから、他の人を真剣に考えてみるのも悪くないかもしれない。