「どうぞ」 面接会場の扉の前で大きく深呼吸した。 目を閉じると1度しか会ったことのないりゅうじさんの 顔が浮かぶ。 バっと目を開け、扉をノックした。 「失礼します!」 練習してきた通りにすればいいんだ。 りゅうじさん、麻耶少し成長できた気がする。 「では、まず受検番号と…」