薄暗い部屋。由美子が一人暮らしをしている部屋よりもずっと狭かった。 アパートの外見からして期待はしていなかった。 「ひどいな~~~~」 電気を点け靴を脱いで、思いスーツケースを玄関の上へ持ち上げる。 よくよく部屋を見渡せば、布団と台所にキッチン用品が心なしか置いてあったり、お風呂やトイレなども生活用品はそれなりに常備してあった。