本当は気づいてた


男とめったに仲良くするとこを見たことがない、あの桃果が


クラスの男と楽しそうに話してるのを見て


あいつがいじめられているのを知って


助けてやりたいのに泣かせてばかりで


俺じゃなくてあいつの胸で泣く桃果を見せつけられて


あいつを幸せにするのは自分じゃないことに気づいた


だから身を引いた


桃果から離れたんだ


そのほうがあいつのため


本当は逃げてるだけだってわかってるけど、あいつを思う俺は堪らなく弱い