「だれも紅美さんを越えられないから、彼女になろうともしなかったんだもの」



頭が真っ白になった


紅美さんは確かに王子にとって特別な人


見ていてあたしにもわかった


なのに、まさかー…


「まぁ、頑張るのね」


それだけ言って3人は去っていった


ぐるぐると女の子の言葉が頭をめぐる


『王子には紅美さんがいるから』


どういうことなの


あなたの彼女はあたしでしょー…?