「お前みたいに生きるのも悪くないかもな」


「え?」


すっと体を放した王子が優しい瞳であたしを見た


「ありがとな」


「えっ?」


あたし、お礼を言われるようなことしてないよ?


「さすが俺の女だ」



―――ドキッ



「じゃあー…」


「な、ななな」


近づく顔にかああと赤くなる頬




いくら隣にいても、まだまだ王子の甘い言葉にはなれない


「ごほうびな」



いつでも王子はあたしの上をいくの