王子を思えば思うほど胸が苦しくなって


気持ちがぐちゃぐちゃになって…



「桃果?」


「…っごめ…」


王子、困ってるー…


次の瞬間、ふわっと温かいものに包まれた



「え、ら、藍斗くん!?」


あたし藍斗くんに抱きしめられてる!?


「ばかはお前だ」


「え?」


「んなこと言うとか反則…」



……はぁぁ!?



王子が耳元で息を吐いた


「ら、ら……藍斗くん…」


温かさは心地いいけど、恥ずかしいから離してほしい…