「……藍斗くん」 「なに」 「離れてくれるかな」 ただいま家のソファに座ってテレビを普通に鑑賞中 ……あたしを包み込むこいつがいなければ 「やだ」 「なんで」 王子の足の間に座って抱きしめられているあたし やたらと触れてくる 触ってないとだめなの!?ってくらい 「気持ちいから」 「気持ちいって…」 なんて理由だ! 「でも、いいの藍斗くん」 「あ?なにが?」 「ここにいること、ご両親に言わなくて」