俺が教えてやるよ。






「おい藍斗ー!!」


朝から隣の陽がうるさい

…ってのはもちろん周りにみんながいるから口には出さないけど


「…なに?」


声色はそのまま、目でしっかりと陽を睨む


なにを言われるかはわかっていたから


「え?あ、むこう行くか!」


あー!と手を打って悟ったらしい陽が俺の腕を引っ張った


行き先は――おそらく特別室