「なーに考えてんの」
ぼーっとしていた俺を、ニヤニヤしながら陽が見る
「…別に、なにも」
「あやしいなぁー藍斗がぼーっとしてるなんて」
「疲れてんだよ」
「勉強でか?しないのに?」
「………」
面倒くせぇな陽のやつ
無駄に勘が鋭い
「もしかして、あの子?」
「は?」
「桃果ちゃんのこと考えてた?」
………っ!
「…んなわけねぇだろ」
「今、間があった!図星?」
「違ぇよ」
「図星なんだ。へぇーそうなんだー」
「だから違うって」
しつこいな
ただあいつのテストの点数が心配なだけ
力は尽くした
あとはあいつの問題
まぁ平均点取れなかったら取れなかったで楽しみがあるからいいんだけど
「あ、今エロいこと考えてただろ」
「…バレた?」
楽しみだな、あいつの点数

