「で?どこがわからないの?」


「えっ?」


あたしの隣に座った王子が教科書を覗き込む



……っち、近い!

髪が!髪が当たってます!



「……どこ?」


「えっ、あー…っこ、ここ!」


適当なところを指差す



「はぁ?こんなのもわかんねぇの?」


「…はい…」


「仕方ねぇな…」


「え、もしかして教えてくれるの?」


シャーペンを持った王子があたしを見た



「教えるのはプロ級だ」


まじかい!