「まぁいいや。お前ならなにかしら手は打ってあるんだろ?」
「なんのことだか」
人事のような表情を浮かべる
なによ白々しい…
ジトーっと王子を睨んでいたら、武中くんと目が合った
「あ……」
「なるほど、この子か」
え……?
「ごめんね、こいつ迷惑かけてるでしょ」
武中くんがあたしに笑顔を向けた
ま、眩しいです
「いや、別に…」
バリバリ迷惑かけられてますよ
「なに藍斗、もう口止めしたの?」
「こいつが口止めして黙ってるわけねぇだろ」
……なにその言われよう
「わ、もう裏の顔まで見せてんの」
「出してねぇ。だーもううるせぇぞ陽」
周りの女の子達は、じゃれ合う2人をうっとりした表情で取り囲んでいる
なにも知らない幸せな人達だな、って思っちゃうあたし

