「本当のあんたはー…」
「あっれー藍斗?」
ん?
あたしの言葉を遮った声
「陽。」
陽?
呼ばれた人を見る
陽って武中陽!?
「なに、女の子とツーショットで登校?珍しいね」
黒髪のかなりのイケメンが近づいてくる
神様はいつでも不平等だ
イケメンはイケメンを引き寄せるものなのか
あたしはあんぐりと口を開けた
それもそのはず
あたしが知らないはずがない
だってこの人は王子と人気1、2を争う学園の王子様だから
「まぁ、いろいろあって」
「いろいろー?」
くるくるとサッカーボールを回しながら眉をひそめた
「また女の子絡みでなんかあったんだ?」
……鋭いですね、武中さん
「ないよ、そんなこと」
「はーん。なるほど」
笑顔の王子の仮面は、武中くんの前ではがれ落ちているみたい

