「……て」
「え?」
「離してよっ!!」
「うわっ…!」
ガバッと勢いよく起き上がると、王子がバランスを崩した
――ざまーみろ
「誰があんたの言うとおりにするか!」
ポカンとした顔であたしを見る王子にそう吐き捨ててベットから下りてキッチンに向かう
バタバタと音をたてて歩く
最悪最悪最悪ー!!
なんでこんなやつが学園の王子なのよ
みんな騙されてることに気づいてよ!
「……面白ぇやつ」
ジャーッと流れる水の音に声はかき消されて
「じゃあまずは――…一緒に寝るかな」
そう王子が呟いていたことなんて、あたしは知らなかった

