「…ちょっと」
「なに」
「なに、ってなにしてるのよ」
ピンクに統一されたあたしの部屋にいるには、違和感ありまくりの王子
「なにって居場所確保?」
「確保ってそこはあたしのベット!」
あたしのベットに、ためらう様子もなく横になっている
ここはあんたが遊ぶようなとこじゃない!
「ベットもびしょぬれ。追い出された俺の身にもなれよ」
「あんたが悪いんでしょ…」
水浸しになったのは自分が原因なんだって、いつになったら気づくのよ…
呆れているあたしの顔を、王子がじっと見つめた
…なに?
「あんた、じゃねぇ」
「え?」
「藍斗。俺にはちゃんと名前があるんだけど」
「……知ってるけど」
なに言ってんだか
「じゃあ、呼べよ」
「え?…っきゃ!」
突然ぐいっと引かれた腕
そのままベットに倒れこんだ

