ピンポーン
「はーいっ」
チャイムの音を聞き玄関に向かう
結局あれから王子とは会わなかったし、家にも帰ってきていない模様
ってなに確認してるんだか
「はーいどちら様で……っきゃっ!」
開けた瞬間、閉められた扉
掴まれた腕
「……なによ」
ムカつくくらい綺麗な顔
「三山ちゃん、お願いがあるんだけど」
キラキラした笑顔であたしを見る
飲み込まれそう…
「お願い?」
にしても人の家に勝手に入ってきていきなりだね
「そ。俺、今めちゃくちゃ困ってんの」
「困ってる?」
とてもそんな風には見えませんが
っていうか王子も困ることがあるのかな
「そう。」
「…どうしたの、それ」
目線を下げると王子のズボン濡れていることに気づいた

