いつものように廊下を歩く俺は自然にみんなの視線を集める 「おはよー城山くん♪」 「今日もかっこいいっ」 「――ありがとう」 なにか目立つことをしてるわけでも、特別なことをしてるわけでもない ただ神様が俺に与えたこの容姿と才能が原因だってことは、俺自身が重々わかっていた 本当の自分を出してしまうのは簡単だ いつも通り、ねじ曲がった性格のままでいればいい その性格だからってこのままでいる自信はある でも、面倒くさいんだ 本当の自分を見せることが