学校に向かう奏恵の後ろからすごい勢いが。
その異変に気付いた奏恵は振り向く。
振り向くと後ろから
同じ制服で茶髪が腰まである巻き髪の女の子が走ってくる。
化粧も濃く、いかにもヤンキーみたいだった。
奏恵は、おもわず逃げた。精一杯逃げた。
でも
後ろからの勢いは、止まらない。
ついに腕をつかまれた。
『キャっ!!』
怖すぎて声がでてしまった。
『ごっご…』
めちゃくちゃ
高い声だった。
THE女の子という感じだった。
奏恵は
追い掛けてきた女の子の顔をみた。
『手、はなしてくれる?痛いんだけど…』
『ごっごめんね…』
見た目との違いがありすぎる声に奏恵は、クスッと笑ってしまった。
ずっと見つめてくる女の子に奏恵は
『フフッwwwどうしたの?そんなに急いで』
ときいた。
でも
女の子は、何も言わない。
『アハハハハハ(笑)なんで何もこたえないの?』
奏恵は、また女の子のギャップに笑ってしまった。
すると、
『わっ笑わないで下さい。』
『あぁ、ごめんごめん。もう笑わないから…。』
『絶対ですよぉ!』
2人は、
顔をあわせ笑った。
奏恵は、もう1度聞く。
『どうしたの?そんなに急いで』
『ごめんなさい。ただ走ってただけなの。』
『そうなんだぁ。ねぇ?一緒に学校いかない?同じ制服ってことは、美空高校(みくうこうこう)でしょ?』
『あっ…ごめんなさい。じゃあ…』
そいうと女の子は、走っりさってしまった。
風のようにはやかった。
奏恵は、女の子が気になって追い掛けようとしたが、もう遅かった。
女の子は、目の前の角をまがっていなくなっていた。
奏恵は、女の子のことが気になった。
女の子のことを考えているうちに高校についてしまった。
1年は、全部で5クラスある。
奏恵は、真ん中のCクラスだった。
Cクラスの14番。
奏恵は、自分の席に座った。
誰も友達がいないから1人ぼっち。
ボーっとしていた。
なんか感じる。
まわりをみていると
みんなが奏恵をみている。
奏恵は、目をそらした。
だが、まだみられてる。
『なっなんですか?見ないでください。』
奏恵は、怖くなり声がもれてしまった。
『見ないでください…って…オレ、ここの席なんだけど…』
『えっ??』
奏恵は、高くもない低くもない声がするほうに目を向けた。
目の前には、男がたっていた。
『ごっごめんなさい』
奏恵は、怖くなって教室から逃げてしまった。


