曲がり角を曲がれば…



『奏恵、おきなさい!』

目を覚ますと朝になっていた。お母さんがおこしにきてくれた。奏恵は、すぐ学校の用意をして学校にいった。

くつばこをあけるとまた、ゴミなどがはいっていった。いじめは、おわらない。彩香は、まだおこっているのか…?

廊下を歩くとやはりみられる。でも教室においてある自分の机は、この間のようには、なっていなかった。

『おはよー!希崎さん?』

彩香が声をかけてきた。

『おはよ…』

『昨日あんなことあったのによくこれるわね』

彩香は、にやりと笑う。奏恵だって学校には、きたくなかったが、菊地とあいたかったからきた。

まわりの子は、昨日なにがあったかわからない。だから昨日のことをさぐろうとする。彩香は、自分がいいように説明した。そうするとみんなは、奏恵を悪くいった。

『おっはよー!』

教室にはいってきたのは、菊地だった。奏恵は、先に席に座った。菊地が座ったあと隣に座るのが気まずいので…。

菊地は、席に座る前に机を15cmほどはなした。たった15cm…。こんな少し離れただけなのにだいぶ距離が離れた気がした。

いつもなら楽しい授業中だが今日は、とても気が重い授業だった。

今日は、なんでも1人だった。授業中もお昼休みも…

さびしかった。
終学活がおわった。みんな部活にいった。奏恵は、誰もいない教室を掃除した。奏恵は、明日から学校にいくつもりでは、なかった。だから最後にお世話になった教室を綺麗にした。

黒板もそれぞれの机も雑巾でふいた。あんなに楽しかった毎日もいじめられた毎日も今日でおわる。今日で最後…。明日からは、学校にいきません…というか怖くていけません。

奏恵は、自分の席に座らず隣の席の菊地の席にすわった。

『今日で…最後にするから…。だから今日だけ許して…ね。』

奏恵は、菊地の机になにかをかいた。奏恵は、なにかをかきながら泣いた。自然と涙があふれてきた。

ガラッ

その時、教室のドアがあいた。