先に彩香が屋上にいた。

『あなたが呼び出したのに、くるの遅いわね。』

『ごめん…』

『はなしってなに…』

奏恵は、一度息をすった。

『彩香は、爽太が好きなの?』

『はぁ?』

『だから…私を…』

『うんっ。利用した。爽太がの隣があんたでつかえるかなぁ…って思ってたけど、とんだ大間違いだったわ。まさか、爽太の彼女になるなんて…。』

『だから怒ってるの?』

『うん。』

物事は、スムーズに進んだ。

『どうしたら許してくれる?』

『別れて!』

1番いってほしくないことをあっさりといわれた。

『別れる…。そんな…。』

『ふっ…。まぁ、結果は、あなたがだすことよ!じゃあ…』

彩香は、教室に戻ってしまった。


自分が自分の好きな人とわかれる…。いやだ。絶対いやだ…。でも…別れないとどんなひどい目にあわさられるかわからない。どうしたらいいの…?


その時、奏恵は、思い出した。屋上には、黒羽がいることを…。そこんなことをするべきかわからないが、黒羽に相談しよう…そう思った。奏恵は、黒羽を探した。でも黒羽は、いなかった。仕方なく、奏恵は、教室に向かった。教室に戻ると女子全員いなかった。また、いじめなのか…。






そして、下校時刻になった。奏恵は、菊地に誘われて一緒に帰ることになった。廊下をでると、女子がみてきた。

『爽太ぁ!奏恵と今日帰る相手は、私よ。』

『はぁ?彩香が?』

『そうよ!なんか悪い!?ねぇ?奏恵?』

彩香は、奏恵をみた。すごく不気味な笑顔だった。

『うん…。ごめんね…爽太…。私…忘れてた。』

『じゃあね!爽太…。』

彩香は、奏恵を引っ張った。学校の校門をでて、近所の橋の下にいった。彩香は、コンクリートの上に座った。

『あんたさぁ…別れんの?』

『えっ?』

『とぼけないで。爽太と別れんの?早く答えてくれない?私さぁ…このあとバイトあんだけど…。』

『私…爽太と別れたくない…。すごく…今…楽しいから…』

『そんなん今だけだって(笑)知ってる??爽太は、あんたのことあんま好きじゃないんだよぉ(笑)』

菊地は、奏恵のことが好きじゃない??意味がわからなかった。

『どういう意味?だって、私達、付き合ってるんだよ?爽太が私のことが嫌い…なんて…??』

『やぁっぱり、気付いてなかったんだぁ…。いい?教えてあげる!爽太は、あなたを利用しただけなの。』

『利用?』

『そうよっ。爽太は、学年で1番目立って、ちやほやされたいのよ。あんた、顔だけは、かわいいじゃん??だから、あんたを彼女にしたの。かわいい子が彼女だったら、みんなにすごいとかいわれんでしょ?』

『絶対嘘よ!爽太は、そんなこと…』

『いうよ。だって、私は、小さいころから、爽太のことをしりつくしているのよ?!だから…わかる??』

『嘘よ…嘘よ…』

大好きだった彼は、自分を利用した…。信じたくはないが、信じてしまう。大好きだった彼に裏切られた感じがものすごくあった…。


『さぁ…?どうする?別れる?それともいじめられ続ける?』

『時間を…時間をちょうだい…』

『はぁ?意味わかんねぇし…。あっ!だったら…、もし別れる時に、爽太を悪くいっちゃぁダメよ!あなたが悪いって言ってね!じゃあ…。』

彩香は、帰ってしまった。