それは竜胆が銃に撃たれて、俺が彼女の体に食い込んだ銃弾を抜き終わった時のことだった。 俺は彼女を抱いて、歩く。 途中から運よく、彼女の知り合いらしき男二人と女一人が来て、目が合った男に「ついて来い」と目で訴える。 通じたらしく、彼は俺と少し距離をとって俺の後ろを歩く。 後ろからごま油の話が聞こえた。