【side伊久斗】

昨日、屋上で恋歌と麻優が抱き合っていた・・・。

あれは、やっぱりそういうことなのか?

てか、今日はなんかダルくて頭いてぇ・・・。

「おはよう、伊久斗くん」

「おはよ」

今日も梓沙のことをむかえに来た。

正直、いまだに頭の中の整理ができていない。

自分がどうすればいいのかわからない・・・。

「伊久斗くん?聞いてる?」

「あっ、ごめん。聞いてなかった・・・」

学校までの道のりで梓沙がいろいろと話してたけど、俺はそのほとんどを聞いていなかった。

「じゃあ、また昼休み」

「うん、またあとで」

昨日、結局全部の授業サボったから今日はちゃんとでないとな。

そう思って、自分の教室に向かって歩いていた。

あっ!

やっぱり、麻優と恋歌、付き合ってんだ・・・。

恋歌は、俺のこと好きなのかもとか思ってたけど、たんなる自意識過剰だったんだな。

俺は自分の教室に入り、自分の席に座った。

俺は、恋歌の後ろの席。

あぁ、なんかイライラしてくる。

なんで、俺こんなにイライラしてんだ。

2人がうまくいってんだから祝福してやんねぇといけねぇのに・・・。

なんか心の奥がモヤモヤする。

そしたら、麻優と恋歌が教室に入ってきた。

麻優は、恋歌になんかコソコソと言うと、俺の方に来た。

「伊久斗、ちょっといいか?」

「あぁ」

そして、俺らは屋上に来た。

「伊久斗、見てわかったとおもうけど、俺と恋歌、付き合うことになった」

「あぁ、見ればわかるよ。何が言いたいんだよ」

「いや、別にそれだけ言いたかっただけだから・・・」

そう言って、麻優は屋上を出て行った。

あぁ!!なんなんだよ!!

サボりたいけど、今日はちゃんとでないとわからなくなるしな。

俺も教室に戻るか・・・。