朱色の花が

貴方のその指を傷付ける。

流れ出る鮮血。

艶やかなその色に

貴方の艶やかな貴方の唇と同じ様に

恋焦がれて。

どうか、貴方の唇に、指先に。

あの朱色の花の様に
触れられたら、と。
私はただ願い。

ただ焦がれるのです。