俺には好きな子がいる。
それは幼なじみの未亜。

でももたもたしている自分がいる。だから未亜を他の男にとられてしまった。
幼なじみと言う『境界線』を越えるのが怖くて……



「おはよー健ちゃん!」

いつも朝声をかけてくれる未亜。

「はよ」

そっけなく挨拶をする。

いつだったか……未亜に彼氏が出来たその日から、そっけなく接するようになった。
未亜を忘れる為に……


それでも俺に優しくする未亜。そんな優しさが好き。


でも未亜への気持ちは行き場を失った。
今更伝えても迷惑なだけ。
辛ぇよ……未亜ぁ………


未亜はそんな俺の気持ちを知らずにいる。
素直になれない自分が嫌になる。



いつかこの境界線を越える時…どんな未来が待ってるのか……それが暗い未来でも、少しは楽になれたらいいな〜…


「辛ぇ境界線だなぁ…」

それでも俺はいつかは境界線を越えてしまうだろう……

君の心をズタズタにしながら…