「ごめん・・・」

「あっ!純!おはよーっ」


あれ?
皆は?
「竜と智は先に体育館に行って
場所取りしてるよ」


「そっか」


「じゃあ!行こうか」

「うん」



中2の大会で
負けてから
もう当分バスケはやってない





あたしは
この街には小2までいたから
なんとなくは分かるけど


こんなところに体育館があったのは知らない



“なつかしい”
そんな雰囲気が漂っていた






「ついたー」


朱莉がキャッキャ騒ぐ


案外古いな


「今古いって思ったでしょ!」
朱莉がニタニタする

「やだその笑顔!
智に嫌われるよ?」


「えー
やだっ!!」


「じゃあ
早く行こうよ朱莉!」



あたしは
ジャージのポッケから髪ゴムを取り出し、髪を束ねた