「えっ??そうなの??」
「うん。不思議よねぇ。なぜかアンタには、少しだけど心開いてるみたい」
「そうなんだっ……」
もしそうだとしたら、あたしは嬉しいな。
だってあたしは、いつだって佐伯くんのこと想ってるし。
毎日だいすきだし、見てるだけでドキドキしすぎてヤバイし。
あたしの頭の中はつねに佐伯くんのことでいっぱいだもん。
だからあたしは、いつでも佐伯くんの一番になりたいって思ってる。
……なれるかどうかわからないけど。
「まぁ佐伯くんにとってアンタは、ただの邪魔者かもね」
「ええっ!?ひどいよ奈津美ちゃん!!なんでそんなこと言うのっ!!」
「本気にしないでよ。冗談よ」
