「しい。優勝トロフィー、もらってくる」 「うん」 「……おまえも、一緒に来いよ」 「えっ??でも……」 「いいから」 佐伯くんに手を引かれ、壇上へと向かう。 ちょっと、緊張する。 「優勝、おめでとう」 「ありがとうございます」 佐伯くんは優勝トロフィー。あたしは賞状を受け取って、一礼した。 優勝トロフィーの重みは、きっと思い出になるに違いない。 これで、全国大会への切符を手にした。 本当のユメの続きが、見られる。