ついに佐伯くんが、覚醒したのだ。 それは今まで見たコトがない表情だった。 「……カッコイイ」 最初は本気でバスケをしたいと思い、一緒に始めたユメだった。 だけどそのユメが叶うときが、もうすぐそこまで来てる。 まだ諦めるには早い。 だってまだ時間はたくさんある。 ここからいくらだって大逆転できる。 佐伯くんのそのままユメを、叶える瞬間をあたしは観られるんだ。 お願い佐伯くん。 勝って……!!