「どうしよう先生、佐伯くんが……」 「アイツなら大丈夫だ。ちゃんと見ててやれ」 早乙女先生の言うコトを信じて、ただ見守るコトしかできなかった。 中嶋くんはその間に、次々とゴールを決めていく。 「っ……佐伯くーん!!ガンバって!!」 もう応援するコトしかできなかった。 ーーー試合の途中で点差が広がったコトで、あたしたちが逆転するのが、少し難しくなってきた点数だった。 やっぱり中嶋くんは、強い。 今までの相手とは比べ物にならない。