「うん」 佐伯くんと出会ったあの日から、あたしの恋は始まっていた。 ずっと片想いだけでよかったのに、まさか付き合えるコトになるなんて、その時のあたしは想像してなかった。 だから今、片想いよりも両想いのほうが、何倍も楽しくて、幸せだなって思ってる。 佐伯くんと出会えてよかった。 佐伯くんがいなかったら、あたしはバスケ部のマネージャーになるコトもなかったし、バスケの面白さを知るコトもなかった。 ましてや、全国に行きたいだなんて。