決勝戦は大会の都合上、2日後に行われるコトになった。 大会までの練習は、猶予が少しだけ着く。 「……しい、準備して帰るぞ」 「うん。ちょっと待って」 荷物をまとめて帰る準備をしていると……。 「佐伯」と中嶋くんが声をかけてきた。 「……中嶋」 佐伯くんの顔が少しだけ強張ったのがわかった。 そしてあたしの手をぎゅっと握ってくる。 「ようやく決勝だな。これでどっちが強いか証明できる」 「……おまえになんて、絶対負けない」